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マーティンとの出会い
* 季刊「テイスト・オブ・ラオス」2011年1〜3月号に載せて頂いた文章です。

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 Cafe Anakot
が紡いでくれた糸のひとつに、マーティンとの出会いがある。
 日系アメリカ人のマーティンは、自分の名字Momodaを使ったmomobooksを出版している。その多くは、ラオス人のための英語や日本語の教材だ。ラオスでは、まだまだ良質の語学教材が少ない。長年教壇に立つなかで、そのことを痛感していた彼は、自らmomobooksを立ち上げたのだ。


 マーティンは手話を操る。彼曰く、手話は、手だけでなく身体全体や表情も駆使する。それが言葉の記憶を助けるのだという。そのことに気づいたマーティンは、自らラオス特有の手話を身につけるべくラオスの聾学校に通い詰め、ついには手話を使った語学教材を出版するまでに至った。そして彼は、ボランティアでサワンナケート教員養成学校で今も教壇に立っている。この情熱と行動が、ラオス人教師の眠っていたやる気を奮い立たせている。そんなマーティンが穏やかに語ってくれた夢は、ラオスを手話の先進国にすること、そして世界中の人々が訪れやすい国にすることだという。


 そんなマーティンと出会ってからというもの、私はどうしたらmomobooksに貢献できるのかを考えていた。寄付をする?寄付を集める?ラオスの聾学校はコンピューターが不足しているというから、コンピューターを寄付してくれる企業を探す?どこか違う気がしていた。

 

 ある日、日本語を読み上げてくれないかとマーティンから頼まれた。聞けば、携帯電話会社と協力して、日本語学習サービスを立ち上げるのだという。少し悩んだが、引き受けることにした。私は、声だけはいいね、とたまに言われるからだ。女性の声もあったほうがいいので、Cafe Anakotのヒロさんも参加することになった。

 

 「おげんきですか」「はい、おかげさまで」「きゅうりはすきですか」「はい、すきです」

Cafe Anakotに二人の声がこだまする。録音するマーティンも真剣そのもの。この声が、日本語を学びたいラオス人のためになるんだ。その想いに後押しされて、ときどき噴き出してしまいながらも、なんとか必要な文章を読み上げた。


 サワンナケートに導かれて出会った三人。その三人で紡いだ日本語学習サービスという未来。近いうちに携帯電話で「おげんきですか」を学んだラオス人に会えるだろうか。

 

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(無断転載・複写を禁じます。)

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