私にとってのラオス
 *季刊「テイスト・オブ・ラオス」2011年10〜12月号に載せて頂いたサワン通信第4話(最終話)です。

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 あなたにとって、ラオスとは何ですか?
そう尋ねられたら、あなたなら何と答えるだろうか。

 私とラオスとの付き合いは、2001年2月に初めてビエンチャンを訪れて以来、10年以上になっている。とはいっても、その間ずっとラオスと関わってきた訳ではなく、日本や南アフリカ、フィリピンなどに住んだり、出張していたときには、ラオスに関わることは少なかった。ラオス語は、未だにあまり話せない。でも、ラオスはいつも私の心の中にある。私にとって、ラオスは「ふるさと」のようなものかなと思う。ただ、なんとなくしっくりこない。

 ラオスでの暮らしは、私にいろいろなことを気づかせてくれた。ゆるやかな時間の貴重さ、夕陽や自然の美しさ、丁寧な手しごとの尊さ、開放感のある空間の心地よさ、人とのつながりの大切さ、そしてラオスの豊かさ。今でもそれらを完全に理解できているわけではないのだけれども、少なくとも、仕事やプライベートで、少数民族を含めたラオス人や日本人の方々と接するなかで、途上国や先進国の別なく、豊かさとは何なのか、ということを考えさせてくれたことは事実だ。

 Cafe Anakotを通じて出会った友人たちは、その問いを自分ごととして考えるために、たくさんの喜怒哀楽を感じる体験をさせてくれた。これまでにこのサワン通信でご紹介してきた、オーナーのヒロさん、momobooksのマーティン、日本国際ボランティアセンターのラオス現地代表であるマサさん。もちろん、彼らだけではなく、ここを通じて出会い、知り合いになったラオス人や日本人みんなが、いまの私を作ってくれた。

 2011年1月から、東京・高円寺で一軒家を借りて、本村貸本店高円寺支店というのを始めた。本店は、父方の祖母が長崎・日の出町でやっている(現在は休業中)。高円寺支店は、貸本業を営んでいるわけではない。ここでやっているのは、本を通じた場づくりのようなものである。ときどき、イベントをやったりもする。そこでは人と人が出会い、未来を紡いでいく。そう、私と数々の人との出会いと未来を紡いでくれたCafe Anakotのように。

 いま、冒頭の問いに対する答えを改めて考えてみる。
 私にとって、ラオスは、今の自分を育ててくれた場所。ふるさとよりも、しっくりくる。

 あなたにとって、ラオスとは何ですか?
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マサさんとの出会い
*季刊「テイスト・オブ・ラオス」2011年4〜6月号に載せて頂いたサワン通信第3話です。

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*Cafe Anakot: このサワン通信の舞台。ラオス南部の都市サワンナケートに静かに佇むカフェ。Anakot(アナコット)はラオス語で未来を意味する。オーナーは日本人女性。


 マサさんとの出会いも、Cafe Anakotが紡いでくれた糸のひとつだ。

 彼は、日本の老舗NGOのひとつ、日本国際ボランティアセンター(Japan International Volunteer Center、JVC)のラオス現地代表。サワンナケート郊外で、住民主体の森林保全と、循環型農業のプロジェクトを日々進めている。現地代表という肩書きもあって凛としているが、実はとても繊細で人間くさくて(時には凹む)、だからこそ私にとっては何でも相談できる兄貴のような存在だ。もともとは大手飲料メーカーで営業もしていたからか、アイデアマンの一面もあり、Cafe Anakotでもコラボ企画を紡ぎだした。メニューにある手巻き寿司を食べると、代金の一部がJVCに寄付され、農村開発活動に充てられるという仕組みだ。誰もが自然に誰かの役に立てるはず、そんなマサさんの思いが滲み出ている。

 ある日、マサさんが一緒に出かけないかと誘ってくれた。年に一回、メコン川沿いが人で溢れかえるボートレースの日だ。喜んでついていくと、そこは一般的なラオス人の家庭。陽だまりのなか、お祭りにはかかせないカオ・プン(そうめん)が用意されていて、まだ10代だろうか、一人の少女がふるまってくれた。豊かな表情が印象的な彼女。一生懸命、手を動かす彼女。耳が聞こえないのだ。私を気に入ってくれたのか、そういう表現をしてくれる。マサさん自身は彼女と手話で会話できるわけではないが、そこは現地代表、身振り手振りとラオス語の口の動きでうまくコミュニケーションを取っている。

 「おいしい?」「嬉しい」「わたし」「あなた」「遊びに行く」「一緒に」
そんな手話が並べられる。うらやましいぐらい、直球だ。それに応えたくて、私も彼女の手話をオウム返しのように繰り返してみる。意外と覚えられる。伝わる。しかも、楽しい。伝えたいという気持ちがあれば伝わるんだ。そんな私たちを見て、からかうマサさん。ありがとう。

 コミュニケーションはもっとシンプルにできる。複雑にしているのは自分自身だ。ここサワンナケートにはそんな気づきが溢れている。

(無断転載・複写を禁じます。)
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手紙
やらなくちゃいけないことに飲み込まれそうな毎日。

そんななか、ふと、立ち止まらせてくれる奴。

そんな彼が、また手紙を届けた。

今度はシリアだ。

http://d.hatena.ne.jp/sekaiisshu/20110223/1298445522

読みながら、にやけるのを止めれなかった。

年賀状への返事もできていない皆さん、ごめんなさい。

私はラオスで元気です。



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2/16ラオスナイト@本村貸本店高円寺支店
2月16日(水)ラオスナイト@本村貸本店高円寺支店でやります。

詳細や参加ご希望はこちらから↓



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カトゥー族の木綿織物
カトゥー族の木綿織物2
                       (かくれんぼ?)

ラオス南部、サラワン県ラオガム郡ホアイフン村、カトゥー族の木綿織物です。

ていねいに織り込まれたビーズでの模様。ツボです。

またすごいのは、この織られ方。

後帯機織り(こうたいばたおり)といいます。

to be continued...

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